2015年6月11日木曜日

「Red Hat系Linuxの重大なバグ」 について

6月9日に、Red Hat系Linuxの重大なバグがニュースになりました。

対象は、Haswellを搭載したRedhat系OS搭載PCとなっており、弊社の製品も
Haswellベースの CPUを搭載しているものは影響を受ける可能性があります。

対象のOSは、以下の通りです。
・Redhat Enterprise Linux 6.6、CentOS 6.6、Scientific Linux 6.6など
・Redhat Enterprise Linux 7.1、CentOS 7.1、Scientific Linux 7.1など

このバグは、カーネルの排他制御機能を利用したアプリケーションを実行すると、
デッドロック(処理待ちで止まる事)に陥ります。

現在、出荷した製品で不具合の報告が無いため、実際にこの機能を利用したアプリケーション
は極めて少ないと判断しており、症状がでていないお客様は慌てずに今後のアップデートを
お待ちいただくようにお願いいたします。

このバグはカーネルにパッチを当てて再構築する事で修正が可能ですが、カーネルの変更
はLinuxエンジニアのいない環境では運用上の影響が大きいため、今後のアップデートによ
る修正を待つ事が最善だと考えております。

以下、参考サイトです。

ニュース(日本語)
http://www.infoq.com/jp/news/2015/06/redhat-futex

アナウンス(英語)
https://groups.google.com/forum/#!topic/mechanical-ympathy/QbmpZxp6C64

修正パッチ(英語)
https://github.com/torvalds/linux/commit/76835b0ebf8a7fe85beb03c75121419a7dec52f0

バグの説明(英語)
https://github.com/torvalds/linux/commit/b0c29f79ecea0b6fbcefc999e70f2843ae8306db

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